撮影機材の選び方

適当に選んじゃダメ?!一眼レフカメラ用SDカードの選び方

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

一眼レフカメラおよびミラーレス一眼カメラで撮影した写真や動画を記録するためのメディアとして一般的なSDカード。

SDカードは多種多様なデバイスで使用されることから種類が豊富に用意されていますが、一眼カメラのパフォーマンスに大きく影響してくるため、しっかりと選んでおきたいところです。

でも、何を基準に選べば良いのか…そこで今回は一眼カメラで使うSDカードの選び方を解説していきます。

一眼カメラ用SDカードを選ぶ3つのポイント

さて、一眼カメラ用のSDカードを選ぶポイントは以下の3点となります。

  • 一眼カメラの仕様に適合しているか
  • 一眼カメラの利用用途に見合っているか
  • カメラメーカー側での動作確認がなされているか

上記の3点をベースに検討していくことで、お使いの一眼カメラに最適なSDカードを見つけやすくなります。

一眼カメラの仕様に適合しているか

SDカードを選ぶ最初のステップとして、お使いの一眼カメラがどの規格のSDカードをサポートしているかを把握しておきましょう。

一眼カメラの仕様によって、購入すべきSDカードの規格が決まってきます。

  • 容量規格
  • バスインターフェーススピード

特に一眼カメラ側でサポートしている容量規格については確実に押さえた上で、SDカードも対応した容量規格の製品を選ぶようにしましょう。

現在発売されている一眼カメラはSD、SDHC、SDXCのいずれかの規格に対応していますが、それぞれ利用可能なSDカードの規格が変わってきます。

カメラ側の対応規格 利用可能なSDカード規格
SD SD
SDHC SD、SDHC
SDXC SD、SDHC、SDXC
SDUC SD、SDHC、SDXC、SDUC

2019年6月現在、SDUC規格に対応した一眼カメラおよびSDカードは存在しません。(将来的には登場するかも?)

気をつけていただきたいのが、容量規格には上位互換が存在しないという点です。

例えばSDHC規格に対応した一眼カメラではSDXCカードやSDUCカードを使うことはできません。

一方で下位互換は存在するため、SDXC規格に対応したカメラでSDカードやSDHCカードを使うことができます。

2019年6月現在で発売されている一眼カメラはほぼSDXC規格をサポートしています。(中古で購入した一眼カメラの場合はこの限りではない)

続いてバスインターフェーススピードですが、一眼カメラのパフォーマンスとSDカードのコストを考えるうえで大きなポイントとなってきます。

ちなみにバスインターフェーススピードとは一眼カメラとSDカードの間における最大転送速度の理論値を示したものとなっています。

2019年6月現在、バスインターフェースは全部で6種類あります。

バスインターフェース 最大転送速度
ノーマル 12.5MB/s
ハイスピード 25MB/s
UHS-I 104MB/s
UHS-II 312MB/s
UHS-III 624MB/s
SD Express 985MB/s

2019年6月現在、UHS-IIIおよびSD Expressに対応した一眼カメラおよびSDカードは存在しません。(将来的には登場するかも?)

バスインターフェースについては上位互換および下位互換があるため、例えばUHS-II対応のSDカードをUHS-I対応の一眼カメラで使うことは可能です。

ただし下位のバスインターフェーススピードに引きずられるため、コストパフォーマンスの観点から原則として双方で統一することをおすすめいたします。

ちなみにお使いのカメラがどの規格に対応しているかについては、カメラ本体や説明書などで調べることができます。

例えば上のカメラの場合、SDXC規格に対応し、バスインターフェーススピードはUHS-Iをサポートしていることが分かります。

お使いの一眼カメラの仕様を確認した上で、適切な規格のSDカードを選んでいきましょう。(特に容量規格は必須!)

一眼カメラの利用用途に見合っているか

続いては一眼カメラの利用用途に見合っているかという点です。

高速連写を利用するのか、動画撮影をしようするのか…といったカメラの利用用途によって、最適なSDカードが変わってきます。

  • 容量
  • スピードクラス
  • 転送速度(書き込み速度)

具体的な利用シーン別に重要になってくるポイントは次の通りです。

利用用途 重要度
容量 スピードクラス 転送速度(書込速度)
高速連写
超高精細撮影
動画撮影
単写撮影

高速連写や超高精細撮影(リアル・レゾリューションなど)を行う場合には転送速度(書き込み速度)が重要になってきます。

一眼カメラは撮影した写真データをバッファと呼ばれる一時領域にいったん書き込んだうえで、SDカードへと転送していきます。

この領域にはある程度(数百MB~数GB)の写真データを蓄えることができますが、高速連写や超高精細撮影行うと一気に枯渇(バッファフル状態)してしまいます。

バッファフルの状態になると、SDカードへの転送が終わるまで次の撮影ができなくなってしまいます。

このとき、SDカードへの書き込みが遅いとバッファフルの状態が解消されるまでに時間がかかってしまい、次の撮影ができるようになるまで時間を要することになってしまいます。

※連写に関するトラブルについては以下の記事も参考にしてみてください

一眼カメラで連写が遅くなる、止まる原因と対策方法皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラで連写機能を使った際… ...

ちなみにSDカードの転送速度には「読み込み速度」と「書き込み速度」がありますが、それぞれの役割は以下のとおりです。

  • 読み込み速度:SDカードからカメラやパソコンにデータを読み込む速度
  • 書き込み速度:カメラからSDカードへデータを書き込む速度

特に写真撮影で大きく影響してくるのが書き込み速度となります。

高速連写や超高精細撮影を行う機会が多い方は、書き込み速度に優れたSDカードを選ぶようにしましょう。

一方で動画撮影を行う場合はスピードクラスが大きなカギとなります。

動画は「フレーム」と呼ばれる細かな単位で、写真データと同じく一眼カメラのバッファ(一時保存領域)と呼ばれる場所を経由してSDカードへ逐次書き込まれていきます。

フレームとは連続した静止画データのことで、いわばパラパラマンガの一コマのようなものだと思っていただくと分かりやすいかと思います。

このフレームは写真データと比べてデータ量は小さいものの、連続的に生成(一般的な動画の場合30fps:秒間約30フレーム)されSDカードに書き込まれていきます。

そのため、SDカードの転送速度が極端に遅いとフレーム落ち(コマ落ち)が発生してしまいます。

フレーム落ちとは動画のフレームの一部が欠損することをいいますが、4コママンガで例えると、何らかの原因で1コマがごっそりなくなってしまうということになります。

3コマになってしまった4コママンガなんてちょっと見れたもんじゃない…とどのつまりフレーム落ちが起こると、動画の品質低下につながってしまうわけです。

SDカードの転送速度は使用するハードウェアやソフトウェアの状況によってばらつきが出ますが、あまりにもバラツキが大きくなると動画の品質劣化につながってしまいます。

動画の品質劣化を避けるためにはSDカード側に安定的な転送速度(書き込み速度)が求められるわけですが、それを担保するために策定されているのがスピードクラスということになります。

SDカードのスピードクラスには「スピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」が存在します。

それぞれ最低限保証される転送速度は以下のとおりとなります。

最低保証速度 スピードクラス
スピードクラス UHSスピードクラス ビデオスピードクラス
90MB/s 90
60MB/s 60
30MB/s 3 30
10MB/s 10 1 10
6MB/s 6 6
4MB/s 4
2MB/s 2

ビデオスピードクラス30はUHS-I以上、60および90はUHS-II規格のSDカードのみ対応となります。

なお、選ぶ際は下記を目安にするとフレーム落ちによる品質の低下を防ぐことができるようになります。

  • フルHD:スピードクラス10以上
  • 4K:UHSスピードクラス3以上

最後にSDカードの容量ですが、一眼カメラの利用用途に加えてカメラの画素数やフォーマットによって大きく変わってきます。

SDカードに記録可能な画素数および記録形式毎の枚数はおおよそ次の通りとなります。

静止画(1800万画素の場合)
SDカード容量 記録形式
JPEG(最高画質) RAW(14bit)
16GB 1,418枚 408枚
32GB 2,836枚 816枚
64GB 5,672枚 1,632枚
128GB 11,344枚 3,264枚
静止画(2400万画素の場合)
SDカード容量 記録形式
JPEG(最高画質) RAW(14bit)
16GB 1,063枚 306枚
32GB 2,127枚 612枚
64GB 4,254枚 1,224枚
128GB 8,508枚 2,448枚
静止画(3600万画素の場合)
SDカード容量 記録形式
JPEG(最高画質) RAW(14bit)
16GB 709枚 204枚
32GB 1,418枚 408枚
64GB 2,836枚 816枚
128GB 5,672枚 1,632枚

上記はPENTAX K-1 MarkIIにおける8GBのSDカードに保存した際の容量を参考に、SDカードの容量および各画素数毎に換算した枚数となります。

お使いのカメラによって大きく異なる場合がありますが、参考地として活用していただければ幸いです。

Link:仕様 / PENTAX K-1 | RICOH IMAGING

動画撮影や連写撮影、超高精細撮影を行う場合にはなるべく1枚当たりの容量が多いものを選ぶことをおすすめします。

一眼カメラで高速連写や高精細撮影を行う場合は転送速度(書き込み速度)に優れたSDカードを、動画撮影を行う場合にはスピードクラスに優れたSDカードを選ぶようにしましょう。

カメラメーカー側での動作確認の有無

容量規格さえ満たしていれば、基本的にはどのSDカードブランドの製品でも使うことはできます。

しかしながらSDカードとカメラの間には相性があり、相性が悪いSDカードだった場合にはカメラがまともに動かなくなってしまうことがあります。

参考までにカメラメーカー側で動作確認を行っているSDカードブランドは次のとおりとなります。

カメラメーカー別動作確認済みSDカードブランド
カメラメーカー(ブランド) 動作確認済みSDカードブランド
Canon SanDisk/東芝/パナソニック
Nikon SanDisk/東芝/パナソニック/Lexar
SONY SONY
RICOH(PENTAX) SanDisk/東芝/パナソニック
富士フィルム SanDisk/東芝/SONY/Lexar/富士フィルム
OLYMPUS SanDisk/東芝
パナソニック パナソニック

一眼カメラとSDカードの間には相性が存在するので、カメラメーカーで動作確認が行われた製品を選ぶのが安心です。

ネットショップでSDカードを選ぶ際の注意点

Amazonや楽天などのネットショップでSDカードを買う際、粗悪な偽物には注意しましょう。

偽物のSDカードを使ってしまった場合、記載された容量や転送速度が異なるだけでなく、最悪の場合は大切なカメラが文鎮化なんてことも起こり得ます。

パッケージ表記がやたら不自然なものや、価格が極端に安いもの、口コミ評価が極端に低いようなSDカードは要注意…手を出さないのが無難です。

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一眼カメラにおすすめなSDカード

ここまで一眼カメラ用SDカードの基本的な選び方について紹介してきましたが、「結局のところ、どのSDカードが良いの?」という方もたくさんいらっしゃると思います。

先ほど一眼カメラとSDカードには相性があると述べたように、各カメラメーカーでおすすめなSDカードが変わってきます。

ということで、各一眼カメラメーカー(ブランド)毎におすすめのSDカードをリストアップいたしましたので、SDカード選びでお悩みの方は参考にしていただければ幸いです。

Canonの一眼カメラにおすすめのSDカード

SanDiskもしくは東芝のSDカードがおすすめです。

高速連写を使用される場合は転送速度を重視したSDカードを選ぶようにしましょう。(一部のカメラについてはCFカードの方が有利になる場合があります)

4K動画を撮影される場合はUHSスピードクラス3以上の製品を、フルHD動画の場合はスピードクラス10以上を軸に選んでいきましょう。

Canonの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

Nikonの一眼カメラにおすすめなSDカード

SanDisk、東芝、SONYのSDカードがおすすめです。

高速連写を使用される場合は転送速度を重視したSDカードを選ぶようにしましょう。(一部のカメラについてはXQDカードの方が有利になる場合があります)

4K動画を撮影される場合はUHSスピードクラス3以上の製品を、フルHD動画の場合はスピードクラス10以上を軸に選んでいきましょう。

Nikonの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

SONYの一眼カメラにおすすめなSDカード

SONYのSDカードがおすすめです。

高速連写を使用される場合は転送速度を重視したSDカードを選ぶようにしましょう。

4K動画を撮影される場合はUHSスピードクラス3以上の製品を、フルHD動画の場合はスピードクラス10以上を軸に選んでいきましょう。

SONYの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

PENTAXの一眼カメラにおすすめなSDカード

SanDiskもしくは東芝のSDカードがおすすめです。

高速連写やリアル・レゾリューションを使用される場合は転送速度を重視したSDカードを選ぶようにしましょう。

動画機能は2019年6月現在でフルHDまでの対応となるため、PENTAXの一眼カメラで動画撮影をされるという方はスピードクラス10以上の製品を用意しておきましょう。

PENTAXの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

OLYMPUSの一眼カメラにおすすめなSDカード

SanDiskもしくは東芝のSDカードがおすすめです。

高速連写やハイレゾショットを使用される場合は転送速度を重視したSDカードを選ぶようにしましょう。

4K動画を撮影される場合はUHSスピードクラス3以上、フルHD動画を撮影される場合にはスピードクラス10以上の製品が推奨です。

PENTAXの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

富士フィルムの一眼カメラにおすすめなSDカード

富士フィルムの一眼カメラについては、UHS-II規格に対応したカメラとUHS-I規格に対応したカメラでおすすめのSDカードが異なります。

  • UHS-II規格対応:SONY、東芝、SanDisk
  • UHS-I規格対応:SanDisk

Xシリーズで高速連写をする場合やGFXシリーズをお使いの方は、転送速度に優れたSDカードを選ぶようにしましょう。

4K動画を撮影される場合はUHSスピードクラス3以上、フルHD動画を撮影される場合にはスピードクラス10以上の製品が推奨です。

富士フィルムの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

パナソニックの一眼カメラにおすすめなSDカード

パナソニックのSDカードがおすすめです。

高速連写を使用される場合は転送速度を重視したSDカードを選ぶようにしましょう。(一部のカメラについてはXQDカードの方が有利になる場合があります)

4K動画を撮影される場合はUHSスピードクラス3以上の製品を、フルHD動画の場合はスピードクラス10以上を軸に選んでいきましょう。

パナソニックの一眼カメラにおすすめなSDカードまとめ皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 何かと悩ましい一眼レフカメラ/ミラーレス一眼カメラ用のSDカード選...

まとめ

何かと悩ましい一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラ用SDカード選び。

改めてポイントをおさらいすると次の通りとなります。

  • 一眼カメラの仕様に適合しているか
  • 一眼カメラの利用用途に見合っているか
  • カメラメーカー側での動作確認がなされているか

選んだSDカードによっては一眼カメラのパフォーマンスに大きく影響するため、単なる付属品とは思わずにしっかり選ぶことをおすすめします。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

ABOUT ME
おーわ(Hirokazu Shibuya)
埼玉県を拠点に写真を撮っています。 写真やカメラのことよりも、なぜかSDカードや写真データのバックアップといった分野に詳しいのは内緒の話ですw
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