カメラの基礎知識

デジタルカメラにおける3つのISO感度(基準、常用、拡張)の違い

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

写真や動画の露出(明るさ)を決める要素としてISO感度があります。

デジタルカメラでは1台で複数のISO感度をサポートしていますが、それぞれ「基準感度(ベース感度)」「常用感度」「拡張感度」という3種類に分類されます。

3種類のISO感度は写真や動画の画質に影響してくるところになりますが、具体的な違いは何なのか…そのあたりを解説していきます。

ISO感度とは

ISO感度(あいえすおーかんど、いそかんど)はカメラにおいて露出(明るさ)を決める要素の一つで、カメラがどの程度弱い光まで記録できるかを示したものです。

人間の目の感覚で例えるならば、めちゃくちゃ明るい光を見てもそれほどまぶしさを感じないのがISO感度が低い状態、ちょっとの光でも強烈にまぶしいと感じるのがISO感度が高い状態といったところでしょうか。

参考までにISO感度を変化させたときの写真や動画に与える影響をざっくりまとめると、以下の表のとおりとなります。

ISO感度 露出(明るさ) ノイズ
暗い 少ない
明るい 多い

※ISO感度を含めた露出の関係については以下の記事も参考にしてみてください

露出の三要素「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の関係皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 さて、写真撮影は「光を捉える」ことでもあります。 そして、こ...

フィルムカメラではフィルム毎にISO感度が決まっていますが、デジタルカメラでは1台のカメラで複数のISO感度をサポートしているのが一般的です。

デジタルカメラにおける3つのISO感度

デジタルカメラでは1台で複数のISO感度をサポートしていると述べましたが、具体的には大きく3種類に分類されます。

  • 基準感度(ベース感度)
  • 常用感度
  • 拡張感度

常用感度はデジカメ選びをしていて見かけたことがあるけど、基準感度?拡張感度??なんじゃらほいほい???ということで一つずつ解説していきます。

基準感度(ベース感度)

カメラメーカーがもっとも画質が良好だとするISO感度のことをいい、一般的には常用感度(後述参照)の最低値がベース感度に該当します。

このベース感度はカメラによって異なり、例えばCanon EOS Kiss Mというデジタル一眼カメラではベース感度は100になります。(常用感度100~25,600)

現在発売されているデジタルカメラのベース感度はおおよそISO100〜200の範囲に収まっていることが多いです。

常用感度

カメラメーカーが画質を保てると定めたISO感度の範囲のことをいいます。

ベース感度の項目で例に挙げたCanon EOS Kissの常用感度はISO100~25,600となっていますが、これはカメラメーカー的に実用的な画質の範疇ですよという意味になります。

注意していただきたいのが、この常用感度というのはあくまでもカメラメーカーが独自に決定した範囲であって、我々が考える実用的なISO感度の範囲は必ずしも一致しません。

例えばPENTAX KPという一眼カメラでは常用感度がISO100~819,200というフリーザ様もビックリするような広さを誇りますが、さすがにISO819,200ともなるとノイズが多すぎて実用性は皆無です。

参考までに一眼カメラでISO感度を自動設定にして撮影する場合、初期設定では常用感度の範囲でISO感度が変化するようになっていますが、たいていの場合は撮影者で変化する範囲を決めることができます。

拡張感度

常用感度の範囲を超えて設定可能なISO感度のことをいい、一部のカメラではこの拡張感度をサポートしている製品があります。

拡張感度にはベース感度から引き下げる減感と、常用感度の限界から引き上げる増感の二種類があります。

例えばNikon D850という一眼カメラでは常用感度がISO64~25,600となっていますが、さらにISO32までの減感とISO102,400までの増感に対応しています。

拡張感度はいわば常用感度の範囲からはみ出したISO感度ということで、カメラメーカー側は画質を保証していません

ISO感度は増感すればするほどノイズも増えていきますが、一方で減感すると明暗部の表現力が下がる(ダイナミックレンジが狭くなる)という問題が生じます。

増感することによってノイズが増えるというのはなんとなく分かるけど、減感しても画質が落ちるというのはちょっとイメージが付きにくい…。

ということで、実際に拡張感度に対応した一眼カメラ(OLYMPUS PEN Lite E-PL7)を使ってベース感度(ISO200)と拡張感度(ISO100)で同じ露出(明るさ)になるように合わせて撮影した写真を用意しました。

ベース感度での白飛び状況[F4.0、SS1/10秒、ISO200]
拡張感度(減感)での白飛び状況[F4.0、SS1/5秒、ISO100]

両者の白飛びしている範囲(写真の赤く染まった部分)に注目していただきたいのですが、拡張感度により減感した写真は広範囲にわたって白飛びが見受けられます。

拡張感度で減感したことによって明暗部の表現力(ダイナミックレンジ)が狭まり、白飛びのリスクが高まってしまっています。

拡張感度はあくまでも常用の範囲を無理やり拡張したISO感度…すなわち非常用として用意されていることからも、特に画質を重視するという方は拡張感度の利用はできる限り避けることをおすすめします。

まとめ

デジタルカメラでは1台で複数のISO感度をサポートしていますが、大きく「ベース感度」「常用感度」「拡張感度」の3つに分類されます。

基準感度(ベース感度) カメラメーカー的に最高画質が得られるISO感度
常用感度 カメラメーカーが画質を担保するISO感度の範囲
拡張感度 常用感度の範囲を超えたISO感度

ISO感度は写真や動画の画質に大きく影響してきますので、ぜひ3つの違いを頭の片隅に置いておくとよろしいかと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

ABOUT ME
おーわ(Hirokazu Shibuya)
埼玉県を拠点に写真を撮っています。 写真やカメラのことよりも、なぜかSDカードや写真データのバックアップといった分野に詳しいのは内緒の話ですw
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