カメラの基礎知識

シャッター優先モード(S、Tv)の概要と基本的な使い方

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラには撮影モードたる機能がありますが、その一つにシャッター優先モード(S、Tv)があります。

今回はそんな撮影モードの一つであるシャッター優先モードについて、基本的な使い方について解説していきます。

シャッター優先モードとは

シャッター優先モードとは一眼カメラの撮影モードの一つで、露出の三要素(絞り、シャッタースピード、ISO感度)に関する設定の一部を撮影者が設定することができるモードです。

具体的には露出に関する設定は以下の通りとなります。

  • 絞り:自動計算
  • シャッタースピード:撮影者にて設定
  • ISO感度:自動計算or撮影者にて設定

この他、露出補正やホワイトバランスといった諸機能も使えるので、さらに細かな調整をすることができます。

記号は「S」もしくは「Tv」で、カメラメーカーにより表記が異なります。

撮影モード カメラメーカー
S Nikon、SONY、OLYMPUS、FUJIFILM
Tv Canon、PENTAX

SはSpeed、TvはTime valueの略称です。

シャッター優先モードでできること

シャッター優先モードを使うとシャッタースピードをコントロールできるため、被写体の動きを意のままに表現することができます

シャッタースピードは速くすると瞬間を射止めることができ、遅くすると光跡(ブレ)を捉えることができます。

例えば滝や渓流はシャッタースピードによって雰囲気がまったく異なる写真に仕上がります。

高速シャッター(1/500秒)で撮影した写真の例高速シャッター(1/500秒)で撮影した写真の例
低速シャッター(0.8秒)で撮影した写真の例低速シャッター(0.8秒)で撮影した写真の例

高速シャッターの場合は滝の水が粒となって写っているのに対し、低速シャッターの場合は水が白糸のように写っているのが見て取れます。

この際、シャッタースピードをある程度固定して撮影することで、作例のような表現が可能になります。

このように、シャッタースピードをある程度決めた上で表現をする際にシャッター優先モードが役立ちます。

被写界深度(ボケ)を優先的にコントロールし、シャッタースピードは大まかで問題ない場合には絞り優先モードの使用でもOKです。

被写界深度とシャッタースピードの両方を厳密にコントロールしたい場合にはマニュアルモードを使いましょう。

シャッター優先モードが適した被写体

主に動きのある被写体かつシャッタースピードをある程度固定させたいという場合に有効です。

特に動きのある被写体に対するブレを防いだり、反対にあえてブレを生かした表現(流し撮りなど)をするときに役立ちます。

シャッタースピードをバルブに設定することはできません。

花火などをバルブ撮影する場合にはマニュアルモード(M)もしくはバルブモード(B)を選択してください。

シャッターモードの使い方

シャッター優先モードはカメラの撮影モードを「S」もしくは「Tv」に設定することで使うことができます。

カメラ本体に付いているダイヤルなどを使ってシャッター優先モードに変更してください。

シャッター優先モードは「S」または「Tv」にダイヤルなどを合わせる

シャッター優先モードに設定したら、ダイヤルなどを使用してシャッタースピードを変更することができるようになります。

ダイヤルなどを使ってシャッタースピードを変更する

FUJIFILMの一部機種ではレンズの絞り環をAに合わせた上でシャッターダイヤルを操作することでシャッター優先モードとして機能します。

なお、詳しい設定方法につきましては、各カメラのマニュアルなどを参考にしてみてください。

露出補正を併用して明るさを調整

明るさがイメージと異なる場合には露出補正を使って調調整します。

シャッター優先モードではシャッタースピード以外の露出は自動で決定されるため、最終的な写真の明るさはカメラ側に依存します。

露出補正を使用することで絞りとISO感度が自動的に調整され、撮影者が意図する明るさに調整することができます。

※露出補正については以下の記事も参考にしてみてください

露出補正の概要と基本的な使い方皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 写真・動画撮影において重要となるのが露出(明るさ)ですが、撮影者が...

まとめ

シャッター優先モードは一眼カメラの撮影モードの一つで、撮影者がシャッタースピードをコントロールすることができます

特にシャッタースピードをかっちりと決めて動きを表現する場合に役立ちます。

本記事でシャッター優先モードの概要や基本的な使い方について、なんとなーく把握していただけたようであれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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