皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラには撮影モードたる機能がありますが、一部のカメラにはバルブモード(B)と呼ばれるモードが搭載されています。
今回はそんな撮影モードの一つであるバルブモードについて、その概要と基本的な使い方について解説していきます。
バルブモードとは
バルブモードとは一眼カメラの撮影モードの一つで、露出の三要素(絞り、シャッタースピード、ISO感度)に関する設定の一部を撮影者が設定することができるモードです。
具体的には露出に関する設定は以下の通りとなります。
- 絞り:撮影者にて設定
- シャッタースピード:バルブ固定
- ISO感度:撮影者にて設定
おおむねマニュアルモードに準拠していますが、特筆すべき点としてシャッタースピードがバルブ(Bulb)に固定されることが挙げられます。
花火などのシャッタースピードが一意に決まらない被写体や、シャッタースピードが分単位の長時間露光となる場合にはシャッタースピードをバルブ(Bulb)に設定する必要があります。
シャッタースピードをバルブに設定するにはマニュアルモードを使用するのが一般的ですが、カメラによってはバルブモードを使って設定するものがあります。
記号は「B」で、すべてのカメラメーカーで共通となります。
バルブモードは一部のカメラのみ対応
このバルブモードですが、Canon、PENTAX、OLYMPUSの一部機種にのみ対応した特殊なモードです。(2020年2月現在)
PENTAXでは大半の一眼レフカメラがバルブモードに対応している一方で、CanonではEOS二桁シリーズ以上のみ搭載されています。(ミラーレスフルサイズ機のEOS Rはバルブモード非搭載)
OLYMPUSについてはE-M1 Mark III(2020年2月発売)でバルブモードが利用できます。
バルブモードに対応していないカメラでバルブ撮影を行う場合には、マニュアルモードを選択した上でシャッタースピードを「バルブ(Bulb)」に設定してください。
バルブモードの使い方
バルブモードはカメラの撮影モードを「B」に設定することで使うことができます。
カメラ本体に付いているダイヤルなどを使ってバルブモードに変更してください。
バルブモードに設定するとシャッタースピードは自動的にバルブに固定されます。
ダイヤルなどを使用して絞りとISO感度が変更できるようになります。
詳しい設定方法につきましては、各カメラのマニュアルなどを参考にしてみてください。
ISO感度の設定について、Canonの一眼カメラでは自動設定に対応していますがISO400に固定されます。
なお、PENTAXの一眼レフカメラをお使いの方はISO感度の設定は手動のみとなります。
バルブタイマーを駆使する
一部のカメラにはバルブタイマー(タイマー露光)と呼ばれる機能が備わっています。
これはバルブ撮影時においてシャッタースピードの制限時間を設定することができるもので、設定した制限時間内であればシャッターボタンやレリーズを押しっぱなしにせずとも撮影し続けることができます。
バルブタイマーは星空を線のように写す場合など、分単位の長時間露光を行う際に使うと便利です。
レリーズ併用がおすすめ
バルブモードでの撮影は基本的に長時間露光が前提となるため、レリーズを使用しての撮影がおすすめです。
カメラのシャッターボタンを使っての撮影もできますが、シャッターボタンを押した振動がカメラに伝わることで手ブレの原因ともなってしまいます。
レリーズであればシャッターボタンの押下による振動は起こらないため、ぜひとも用意しておきたいところです。
三脚も忘れずに
もう一つバルブモードでの撮影に欠かせないアイテムが三脚。
先述したとおり、バルブモードでの撮影は長時間露光をすることが前提となります。
このため、いくら強力な手ぶれ補正があったとしても手持ちでの撮影は困難を極めます。
三脚にカメラをしっかりと固定した上でバルブモードを使用することで、手ブレを防ぐことができますので、忘れずに用意しておきましょう。
※三脚の選び方については以下の記事も参考にしてみてください
まとめ
バルブモードは一眼カメラの撮影モードの一つで、シャッタースピードをバルブ(Bulb)に自動設定し、撮影者が絞りとISO感度をコントロールすることができます。
シャッタースピードが一意に決まらない花火撮影や、分単位にもおよぶ長時間露光をする場合に使用することになります。
本記事でバルブモードの概要や基本的な使い方について、なんとなーく把握していただけたようであれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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