皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
緻密な構図作りや夜景や花火などの撮影に欠かせない三脚。
ところがいざ買おうと考えた際、どんな三脚を買えば良いのかよく分からない…という方もいらっしゃるかと思います。
そんなちょっと悩ましい一眼レフ/ミラーレス一眼カメラ用の三脚の選び方について、ポイントを踏まえながらなるべく分かりやすくまとめてみました。
本記事はどちらかといえば初めて三脚を購入される方向けの記事になります。
もう少しこだわった三脚の選び方については、別の記事で紹介する予定です。
なお、ミニ三脚については本記事の対象外とさせていただきます。
一眼カメラ用の三脚選びで重要なポイント
さて、ひとくちに三脚といっても素材、重量、サイズ、耐荷重、価格などが多岐にわたり、実際に探してみるとこれが分からないのなんの…。
そもそも、いったい何を基準に選んだら良いのやら…という方もいらっしゃるかと思います。
まずはじめに、一眼カメラ用の三脚を選ぶにあたってのポイントはざっくり以下の3点となります。
- 使用機材の把握
- 主たる移動手段の考慮
- 予算
三脚にはそれぞれ細かな違いがたくさんありますが、まずはシンプルに上記の三点を軸に選んでいくとよろしいかと思います。
使用機材の把握
三脚選びの最重要ポイントとして、三脚に載せる予定の機材(一眼カメラ、レンズなど)について把握しておきましょう。ここは間違いなくテストに出ます。
三脚の安定性を考えるにあたり、耐荷重(最大積載重量)およびパイプ径が大きなポイントとなります。
例えば耐荷重が5kgの三脚に5kgを超えるような機材を載せることはできません。(仮にできたとしても安全面の観点から非推奨)
また、耐荷重を満たしていてもパイプ径が細すぎる三脚だとたわみやぐらつきが起こりやすくなるなど、撮影時の安定性が損なわれる可能性があります。
では、三脚の耐荷重とパイプ径を決めるためにはどうすれば良いか…その手がかりとして、載せる予定の機材についてあらかじめ把握しておく必要があるわけです。
使用機材に対する耐荷重の目安
耐荷重とは三脚に搭載できる最大積載重量のことをいいます。
耐荷重については機材の重量に対して同等以上を最低条件とし、ある程度の余力(搭載予定の機材に対しておよそ1.5〜2倍程度を目安)を持たせておきましょう。
例えば合計2kgの一眼カメラとレンズを三脚に載せたいのであれば、最低でも2kgの耐荷重が必要になります。
しかし、耐荷重がギリギリだと撮影時の安定性や拡張性に乏しくなってしまうので、上記のような構成例では耐荷重が3〜4kg以上は確保しておきたいところです。
耐荷重については明確な基準があるわけではなく、各メーカーが独自で算出しています。
したがって、後述のパイプ径も合わせて検討するようにしましょう。
使用機材に対するパイプ径の目安
耐荷重と並んで三脚の安定性を考える上で大切なのがパイプ径。
パイプ径とは一番上の脚の太さのことを示したもので、パイプ径が太いほど三脚の剛性が高くなる傾向にあります。
機材のボリュームに対してパイプ径が細いとたわみやぐらつきの原因となってしまい、撮影時にブレなどが生じてしまうこともあるので、注意が必要です。
参考までに搭載予定の機材に対するパイプ径の目安はおおよそ次の通りです。
パイプ径 | 最適な機材 |
20mm | ミラーレス一眼カメラ(マイクロフォーサーズ程度) |
24mm | 一眼レフカメラ(APS-C程度)、ミラーレス一眼カメラ(APS-C〜フルサイズ程度) |
28mm | 一眼レフカメラ(フルサイズ程度)+望遠レンズまで |
32mm | 一眼レフカメラ(フルサイズ程度)+超望遠レンズ |
特に重たい機材をお使いの方や、カメラ以外のアクセサリー類(ストロボなど)を載せる予定がある方は、なるべくパイプ径が太い三脚を選んでおきたいところです。
主たる移動手段の考慮
二点目が写真撮影における移動手段。ここもテストによく出るところです。
三脚の持ち運びを考えるにあたっては、重量とサイズ(全伸高、格納高、脚の段数)がポイントとなってきます。
三脚は基本的に大きくて重たいほど安定感が増す傾向にありますが、移動手段によっては持ち運びの際に支障が出てしまいます。
ではいったい何を基準に考えれば良いか…おおよそ車移動が多いかそうでないかを軸に考えると選びやすくなります。
車での移動が多い場合
車移動がメインの方は持ち運び時の制約はそれほど大きくないため、三脚選びの自由度が高くなります。
先述したように三脚は大きくて重たいほど安定性が増しますが、車移動がメインであれば安定性を重視した大型な三脚も選択肢に入れやすくなります。
ただし、車移動が主体の場合でも現地での長距離の徒歩移動や登山などを伴うようであれば、カーボン素材といった軽めで剛性に優れた三脚も選択肢になってきます。
車以外での移動が多い場合
徒歩や公共交通機関(電車、バスなど)での移動が主体の場合は、持ち運びやすさをある程度考慮するのがおススメです。
カーボン素材の三脚であれば、同等の性能を有するアルミ素材の製品と比べて2〜3割程度軽くなる傾向にあります。
特に都心部の混雑した鉄道やバスで移動するような場合や徒歩移動が多いようであれば、より収納力の高いトラベル三脚なども候補になってきます。
持ち運びには軽量・コンパクトな三脚が有利ではありますが、原則として安定性(耐荷重、パイプ径)を優先に選ぶようにしましょう。
移動手段に合わせて複数の三脚を使い分けるのも手
車で移動することもあるし、はたまた徒歩や公共交通機関で移動することもあるような場合には、移動手段に応じて複数の三脚を使い分けるのも一つの手です。
たとえば、車で移動する場合には大型でしっかりした三脚を、徒歩や公共交通機関を使って移動する場合には持ち運びに便利なトラベル三脚を使うといった感じです。
予算
最後は予算です。
三脚の価格は実に幅広く、安いものでは数千円程度、高いものだと十万円を超えるものもあります。
おおよそ剛性や耐荷重に優れる三脚ほど高価になる傾向にありますが、性能を求めるあまり生活レベルを極端に下げるようなことはオススメできません。
だからといって、機材の構成や持ち運び性能を無視してひたすらに安価な三脚を選ぼうとすると、撮影時の安定性を損なう危険性が出てきてしまいます。
撮影時の安定性や持ち運び性能を軸に選びつつ、最終的な決め手としてご自身のお財布と相談していただくのがよろしいかと思います。
まとめ
一眼カメラ用三脚選びの基本的なポイントは以下の三点となります。
- 所有機材の把握:耐荷重、パイプ径の判断材料
- 移動手段の考慮:重量、長さ(全伸高、格納高)の判断材料
- 価格:上記の二点を最大限考慮した上で最終的な判断材料
何かと悩ましい一眼カメラ用の三脚選びですが、本記事がその取っ掛かりになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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