皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
デジタル一眼カメラのブランドはいくつかありますが、その一つにPENTAX(ペンタックス)があります。
CanonやNikonなどに比べると圧倒的に影の薄い存在ではありますが、個性的なカメラやレンズを取り揃える一眼カメラの老舗ブランドでもあります。
そんなPENTAXの一眼カメラを使い続けて8年の僕が、満を持して(?)その魅力や欠点を全力で語ってみたいと思います。
PENTAXとは
え?PENTAX??なにそれおいしいの???という方もいるかもしれませんので、簡単に紹介いたします。
PENTAXは一眼レフカメラをはじめとした光学製品ブランドの一つで、一眼カメラに関してはリコーイメージング(2018年現在)が製造・販売をしています。
1952年に国産初のフィルム一眼レフカメラ「アサヒフレックスI」を発売。デジタル一眼レフカメラに関しては2003年に*ist Dを発売し、現在に至ります。
デジタル化以降はCanonやNikonの後塵を拝する形となっていますが、長きにわたって一眼カメラブランドを製造、販売している老舗ブランドなのです。
PENTAXの魅力と欠点
そんなこんなで、一眼カメラ界隈ではちょっと影の薄い存在となっているPENTAXさん。もちろん魅力だってたくさんありますし、人には言えないような(?)欠点だってあるわけです。
じゃあ、いったいどんな魅力やら欠点やらがあるのでしょうか…8年間使い続けてきたPENTAXIANの一人だからこそ分かったことを書き連ねてまいります。
PENTAXの魅力
小型・コンパクト
これはPENTAXブランドがウリにしているところでもありますが、なんといっても小型・コンパクトというのは魅力です。
しかも単に小型・コンパクトなだけでなく、絶妙にバランシングされているのも特徴です。
カメラは持ち歩いてなんぼのものなので、小型でコンパクトなのは利用者にとってはありがたい存在なのはいうまでもありません。
たとえばフルサイズ機といえば大柄なイメージがありますが、K-1/K-1 Mark IIも他社のAPS-C機上位クラスのボディーと遜色ないサイズにまとめられていたり、徹底して小型コンパクトを追求して作られているなーと感じます。
実際にK-1と同時期に発売されたNikon D500(APS-C機)と比較すると、より分かりやすいかと思います。
カメラ | PENTAX K-1 | Nikon D500 |
撮像素子 | フルサイズ | APS-C |
寸法(幅×高さ×奥行)[mm] | 136.5×110×85.5 | 147×115×81 |
重量 | 1010g | 860g |
たまに家電量販店で他社のフルサイズ一眼レフカメラに触れると、明らかにデカいと感じてしまいまうぐらいです。(あくまでも個人的な所感で、もしかすると慣れの問題なのかもしれませんがw)
そしてもう一つ、単に小型・コンパクトなだけでなく、絶妙にバランシングされた構造になっているというのも特徴です。
最近ではCanon EOS KissシリーズやNikon D3000シリーズといった小型・軽量な一眼レフカメラやミラーレス機が出たため、小型コンパクトという面だけ取るとアドバンテージは縮まりつつあります。
しかし、小型・軽量なのが良いカメラというわけではなく、ホールド感(握り心地)などが自分に合っていなければ写真撮影の足かせとなってしまいます。
個人的な所感ですが、PENTAXの一眼カメラは小型・コンパクトのコンセプトは守りつつも、使用感も大切にして作り込まれているなーという印象を抱いています。
小型・コンパクトさとユーザビリティの両立、一眼カメラユーザとしては大変に嬉しい限りです。
高い堅牢性
過酷なアウトドアシーンでの使用に必要不可欠な防塵・防滴および耐寒性能。
一般的には中上級機以上に搭載されることが多いこれらの機能が、ありがたいことにPENTAXの一眼レフカメラはエントリークラスの機種(K-S2以降)でも備えられています。
防塵・防滴に加えて耐寒性能も備えているので、雨の中はもちろんのこと、極寒のゲレンデに持ち出したって使えます。(実際に持ち出す場合は安全面への配慮をした上でお願いします)
これは友人から聞いた話ですが、K-5を丸ごと水洗いしても問題なかったと聞くあたり、PENTAXの防塵・防滴機構は並のものではないということが想像できるんじゃないかなと思いますw
カメラの基本機能
デジタルカメラにおいて大切な画質面などの基本機能。このあたりもしっかりしているなーと印象を受けます。
エントリークラスの機種への視野率100%のペンタプリズムファインダーの採用、アクセラレーターユニット搭載によるノイズ処理での画質向上を図るなど、カメラの基本機能を突き詰められていると感じさせられます。
側から見ると変態のイメージが強いPENTAXさんですが、一眼カメラへの真摯さは素晴らしいと思います。
ボディ内手ぶれ補正
今や写真撮影に欠かせない存在となった手ぶれ補正機能。ほぼすべてのPENTAXブランドの一眼レフカメラはボディ内手ぶれ補正に対応しています。
ボディ内手ぶれ補正メリットとしては、過去のレンズも含めてすべてのレンズが手ブレ補正の恩恵を受けられるということになります。
Kマウントはフィルム時代から続くがゆえ、数十年前に発売されたレンズ(オールドレンズ)も豊富に揃っていますが、オールドレンズでも手ぶれ補正の恩恵を受けられるのは大変にありがたいものです。
革新的で便利な機能
これもPENTAXを語る上で外せない大きなポイント。(PENTAXが世間一般的に変態扱いされているのは、おそらくはこのあたりかと思いますw)
代表的なものとして、星景撮影で便利な赤道儀の役割を果たす「アストロレーサー」や写真の解像感を高める「リアル・レゾリューション」がありますが、これらの各機能はボディ内手ぶれ補正(SR)が応用されています。
これらはレンズ内手振れ補正を採用しているCanonやNikonにはできない芸当で、二大巨頭との差別化も図られています。
まさかSRに目を付けるとは…実にあっぱれな発想ですw
K-1/K-1 MarkIIでは「フレキシブル液晶」という可動式液晶モニターが搭載されているのですが、側からみると「頭おかしいんじゃないか?」というぐらいグニャグニャ動きますw
その形状と動きの奇抜さから、僕もよくTwitter上でネタにしていますw
ディスプレイが変な方向に曲がってるって?それは気のせいやw#今日のPENTAX pic.twitter.com/yBFJbu5Bae
— おーわ@チームドリーミージャパン (@mof_mof08) 2017年8月26日
え、ディスプレイの向きがなんかおかしいって?
それはきっとアレだ…気のせいだw#今日のPENTAX pic.twitter.com/0KHCnFGFE6— おーわ@チームドリーミージャパン (@mof_mof08) 2017年9月16日
え?ディスプレイの向きがなんかおかしいって?
それは気にしちゃダメだw#今日のPENTAX pic.twitter.com/NfqzuWFlUX— おーわ@チームドリーミージャパン (@mof_mof08) 2018年5月26日
…とんだ茶番を失礼いたしましたw
とまあ表面上はかなり変態的な液晶ですが、縦位置にも稼働するので光軸を変えることなく縦構図+ローポジションでの撮影をするときに便利だったりするんです。(通常のチルト液晶は横構図のみ)
側から見るとユニークで変態的なところがあるけれど、かゆいところにも手が届く…それがPENTAXの魅力だと思っています。
ユニークな交換レンズが多い
交換レンズの絶対数こそ少ないですが、他社にはない個性的な交換レンズが揃っているのもPENTAXの魅力じゃないでしょうか。
その代表格がLimitedシリーズ。諸収差をあえて残すことによる数値では測れない独特な空気感や解像感の演出、小型コンパクト、所有欲を掻き立てる質感の高さがウリとなっています。
実際にsmc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limitedは独特なボケ味や空気感、smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limitedの遠景解像力は、作品性の高い写真の撮影に欠かせない存在となります。
てか、よく考えると31mmやら77mmって他社にはない謎の焦点距離ですよねw 何らかの理由があってこの焦点距離になっていると聞いたことがありますが、これもPENTAXの個性の一つですね。
唯一神になれる
CanonやNikonと比較して一眼レフカメラ界の中では圧倒的にシェアが小さい(たったの5%!)ので、持っているだけでレアキャラ扱いされます。
実際、街中などでCanonやNikonのユーザーに出会っても「この人も一眼レフカメラ使っているんだなー」というひとくくりの感情にしかならないのです。
ところが、PENTAXユーザーに出会った途端に「お、この人PENTAXIANやん!!」と通常の300倍ぐらいのテンションに跳ね上がりますw
持っているだけで唯一神扱い、そして謎の仲間意識が芽生えるのも、PENTAXユーザならではかもしれませんねw
PENTAXの欠点
オートフォーカス(AF)周りが弱い
これはPENTAXあるあるですが「合焦が遅い」「駆動音がうるさい」といったAF周りの弱点は確かにあります。
が、実際に使っている感じでは驚異的に遅いというわけでもなく、風景撮影などにおいて個人的に困ったこともあまりないというのが現状です。
AFの駆動音についても確かにうるさいというのは事実としてはありますが、それは使うレンズがボディ内AFの場合に限った話だったりします。
近年発売されたDCやSDMを搭載したレンズであれば比較的高速かつ静粛性に優れているので、必ずしも「PENTAX=AF合焦が遅い+駆動音がうるさい」という方程式は成り立たない場合もあります。
とはいえ、さすがにCanonの動体の食いつき性能やSONYの瞳認識AFの精度なんかと比べてしまうと、やはり劣ってしまうのかなという印象ですけどね…うぐぅ(;ω;)
交換レンズのラインナップが少ない
他社と比べて交換レンズの選択肢が少ないところも
純正レンズだけを見ると最低限のものは揃っているし、Limitedシリーズといった味のある独特なレンズ群も豊富に揃っている印象です。
ところがTAMRONやSIGMAといったサードパーティー製の交換レンズは極端に少なく、それによってレンズ選択の幅が少なくなってしまうというのはいささか辛いものがあります。
デジカメWatchなんかで新製品情報が出てくるたびに「Kマウントはまた蚊帳の外かー」って嘆くことも多々あります。(他社が電子絞りを採用しているのに対し、Kマウントが旧レンズとの互換性維持のため機械絞りを使っていることが要因の一つらしい…)
挑戦的がゆえの(?)ネタが多い
前述したように、PENTAXは斬新で独特なアイデアや機能を盛り込んでくる反面、ときに「ちょっとネタに走りすぎなのでは?」ということもあります。(このあたりもPENTAXが変態だといわれる所以だと個人的には思っていますw)
K-xから始まったオーダーカラーもその一つ。
おそらく女性ウケを狙ってのオーダーカラーだったと思われますが、一眼レフカメラ=黒という牙城を崩すには至らず、むしろPENTAX迷走のトリガーともなってしまった感は否めません。
ユニークでとんがった機能はPENTAXの十八番ですが、ときどきどこへ向かっているのか分からないと感じるのはいささかアレな気がしますw (個人的にはこういった挑戦は嫌いではないんですけどね…)
まとめ
ということで、満を持して(?)PENTAXの一眼カメラに関する魅力と欠点について、個人的に思うところを書き連ねてまいりました。
CanonやNikonなどの影に隠れがちですが、小型コンパクトさ、堅牢性の高さ、ユニークで役立つ機能があるなど、実は魅力も(AF欠点も)たくさんあるんです。
本記事が一眼カメラ選びにおいて一つの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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