皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。
撮影した写真を見返してみると、妙な歪みが生じていて違和感を感じることがあります。
いったいなぜなのか…今回は写真に歪みが生じる原因と対策方法について紹介していきます。
写真に歪みが生じる二つの原因
さて、写真に歪みが生じる原因は大きく二つあります。
- レンズの歪曲収差による歪み
- 電子シャッターによる歪み
前者は使用するレンズの画角、後者はシャッターの構造(ローリングシャッター)によって引き起こされます。
レンズの歪曲収差による歪み
カメラのレンズは構造上、大なり小なり歪曲が存在しますが、特に広角系のレンズでは歪みが生じやすくなる傾向にあります。
広角系レンズでは意図的にパースを生かした絵作りをすることも可能ですが、花火など形が重要な被写体に対しては歪みが大きなデメリットとなるケースがあります。
電子シャッターによる歪み
シャッターには大きく機械式シャッター(メカシャッター)と電子シャッターの2種類がありますが、このうち後者の方式を持つカメラを使って高速に移動する被写体を撮影した際に歪みが生じます。
これはイメージセンサーの読み出し方式に起因するもので、現在のカメラで主流となっているCMOSセンサーがローリングシャッターであるがゆえに起こります。
ローリングシャッターは受け取った光の情報を複数のブロック単位で順次読み込んでいく仕組みになっていますが、被写体の速度がイメージセンサーの読み込み速度を超える場合には歪みとなって出てきます。
ローリングシャッターが原因による歪みはローリングシャッター現象とも呼ばれます。
高速で走る電車などをスマートフォンで撮影した際、ものすごく歪な形になってしまうのはこのためです。
Link:CMOSセンサーについて | ソニー
写真の歪みを防ぐ方法
撮影の段階で写真の歪みを防ぐ方法ですが、レンズの歪曲収差が原因の場合と電子シャッターが原因の場合で異なりますので、それぞれ個別に紹介していきます。
レンズの歪曲収差が原因の場合
レンズが歪みの原因となってる場合には、以下の方法で対策できます。
- 焦点距離のより長いレンズを使用する
- 撮影時にカメラを傾けすぎない
- 歪曲収差が極力抑えられたレンズを使用する
- カメラの設定もしくはレタッチで補正する
先述した通り、広角系レンズは構造の関係で歪曲が起こりやすいため、撮影の段階で歪みを抑えたい場合には焦点距離がより長いレンズを使うと回避できます。
ただし、広角系レンズでないと収められないシーンの場合には、撮影時にカメラを傾けすぎない、歪曲収差が極力少ないレンズを使用するといった対処が必要になってきます。
また、撮影後にLightroomなどを使ったレタッチで補正ができる場合もあります。(パースが強烈に効いている場合は完全に補正しきれないので注意)
※補正方法については以下の記事も併せて参考にしてみてください
電子シャッターが原因の場合
電子シャッターが原因で写真が歪む場合は、以下の方法で対策することができます。
- 電子シャッターからメカシャッターに切り替える
- 読み出し速度に優れたカメラを使う
一眼カメラの場合はメカシャッターに切り替えることで、電子シャッターが原因の歪みを抑制することができます。
また、SONY α9などの高速な読み出しに対応したイメージセンサーを搭載したカメラであれば、電子シャッターを使っても歪みを大幅に抑制することが可能になります。
一方でスマートフォンの場合はそもそもメカシャッター自体が存在しないため、残念ながら効果的な対策はありません。
ちなみに、電子シャッターによる歪みもレタッチで補正できなくもないそうですが、非常に手間がかかるようです…。
Link:ローリングシャッター歪みを補正しよう! – toshiboo’s camera
まとめ
写真に歪みが生じる原因は、大きく以下の二種類となります。
- レンズの歪曲収差による歪み
- 電子シャッターによる歪み
レンズの歪曲収差が原因の場合は、以下の方法で対策することができます。
- 焦点距離のより長いレンズを使用する
- 撮影時にカメラを傾けすぎない
- 歪曲収差が極力抑えられたレンズを使用する
- カメラの設定もしくはレタッチで補正する
一方、電子シャッターが原因で歪んでしまう場合には、以下の対策が有効です。(一眼カメラの場合)
- 電子シャッターからメカシャッターに切り替える
- 読み出し速度に優れたカメラを使う
撮影した写真に歪みが生じて困ったときの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m
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