加工・レタッチ

デジタル写真の「やりすぎレタッチ」は本当に悪なのか

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

デジタル写真が主流となった現在、特に一眼カメラ界隈を中心にいわゆる過度なレタッチ(やりすぎレタッチ)というのが一部で問題視されています。

先日発売されたアサヒカメラ2019年9月号の中でも、とある風景写真家がやりすぎレタッチに関して警鐘を鳴らしています。

とまあ、何かと話題が絶えないレタッチ界隈ですが、果たして「やりすぎレタッチ」は本当に悪なのか…ちょっくら個人的な見解をまとめてみました。

レタッチとは?

で、そもそもレタッチとはなんじゃらほいほいという話ですが、早い話が写真に色味を与える工程になります。

デジタル写真は次の3つのステップを経て生成されます。

  1. イメージセンサーで受光&デジタル変換
  2. 色情報を付加する(レタッチ/RAW現像)
  3. JPEGに変換・出力する

※デジタル写真が生成される流れについての詳細は以下の記事も併せてご覧ください

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デジタル写真が生成される流れは料理によく似ていて、レタッチは料理でいうところの調理に相当します。

ちなみにレタッチにはカメラ内部で色味を与える方法と、Adobe Photoshop Lightroomなどの写真編集ソフトを使って独自に色味を与える方法の二種類が存在します。

どちらが良いかはさておき、まずはレタッチとは料理でいうところの調理の工程なんだなということを頭の片隅に置いといていただければと思います。

やりすぎレタッチは決して絶対悪ではない

一個人の意見となりますが、やりすぎレタッチ自体は単なる表現方法の一つで個人の作品の範疇であれば別に悪いことでも何でもありません。

先ほども軽く触れましたが、レタッチは料理の過程でいうところの調理に相当します。

例えば肉を調理するにあたり、素材の味を生かした薄い味付けが好みだという人もいればファストフードのような濃い味が好みだという人もいます。

写真のレタッチにおいてもそれと似ていて、あっさりとした色合いが好みという人もいれば、濃い目の色が好みという人もいます。

受け取り手が良いと感じるかどうかは別として、個人の作品の範疇であればレタッチなんて好きなようにすれば良いわけです。

やりすぎレタッチが不向きな場合もある

やりすぎレタッチ自体は単なる表現方法の一つであり、好きにすれば良いというのが個人的な考えですが、その場の雰囲気をいかに正確に伝えるかという場合には不向きです。

例えば花火の写真を撮る目的が「日本の美しい花火を伝えること」「◯◯花火大会の魅力を伝えたい」だったとします。

このような場合には色味を見た目に近づける(記憶色に寄せる)ようにし、なおかつ時系列を重視するのが望ましいでしょう。

一方で花火の写真を単に「夏の風物詩」というテーマの一つとして考える場合はやりすぎレタッチだろうが何だろうがさほど問題にはならないでしょう。

もっともこのあたりは「写真」と「フォトグラフ」の概念が関わってくる部分にもなりますが、特に写実的な表現が求められる場合には注意が必要です。

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まとめ

やりすぎレタッチは悪なのか?という点については意見が分かれるところですが…

  • 作品として考えるのであれば単なる味付けの違いなので好きにすれば良い
  • 写実的な表現が求められる場合には注意が必要

というのが、個人的な見解になります。

レタッチそのものに正解なんてありませんが、自分が写真を通じて表現したい、伝えたいことをベースに方針を決めていくのが最適解になってくるのではないでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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