写真撮影の心得

見たままの景色を写真に収めることがとても難しい4つの理由

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

素敵な景色を見て感動したので写真に残そう!ん?あれ?写真に収めたのは良いんだけど…

 

 

 

見たままの景色とだいぶ違うぞ?!

 

 

 

んぎゃあああああああああ!!

という経験、一度はあるかと思います。

そんなわけで、見たままの景色を写真に残したかったのになぜか上手く撮れない…実はそこにはカメラと人間との関係に秘密があるのです。

見たままの景色を写真で撮るのが難しいのはなぜ?

見た目と写真は違うことがある

さて、写真と見た目に違いが生じてしまうのはいったいなぜなのでしょうか。

ざっくり一言でまとめると…

 

 

 

カメラと人間は違う

 

 

 

これに尽きます。

さすがにこの一言だけだと雑すぎる気もするのでもう少し具体的に紐解くと、カメラと人間の間には次のような違いがあります。

  • レンズと目の違い
  • イメージセンサー(撮像素子)と網膜の違い
  • 記録色と記憶色の違い
  • 光の捉え方の違い

カメラは人間工学に基づいて作られた機械ではあるのですが、あくまでもニアリーイコールであってイコールではありません。

そのため、どうしても見たままの景色と写真とでギャップが生じてしまうのです。

レンズと目の違い

カメラのレンズは人間の目に相当しますが、光の反射や歪み、焦点距離の概念などによって写真にすると見た目とは幾分違いが出てしまいます。

たとえば、設計が古いレンズを使って逆光で撮影すると、光の反射などによってレンズフレアやゴーストによって見た目とはかなり程遠い絵が弾き出されることも…。

レンズフレアやゴーストの発生を逆手に取って、あえて幻想的に仕立てるという作風もあります。

最近のレンズはフレアやゴーストといった諸収差が抑えられた製品が多くなりましたが、それでも見たままを写真にするというのはなかなか難しいのかなと思われます。

イメージセンサーと網膜の違い

カメラのイメージセンサー(撮像素子)は人間の網膜に相当しますが、明暗差を表現できる範囲(ダイナミックレンジ)は人間の目に比べて狭いと言われています。

そのため、人間の目では識別ができてもカメラで表現するのは難しいなんてことも…。

特に明暗差が厳しいところでは、どちらか一方に露出を合わせようとすると白飛びしたり、黒つぶれしたりすることもよくあります。

たとえば上の写真のように花火と観客の様子を収めようとした場合、花火に露出を合わせようとすると観客側は黒つぶれし、観客側に合わせると花火が白飛びしてしまいます。(下の写真は便宜上、Lightroomでわざと露出を+5.0しています)

記録色と記憶色の違い

記録色(カメラが弾き出す色)と記憶色(人間が認識している色)には隔たりがあります。

カメラで撮影した写真には、あらかじめカメラ内部に記録された色情報を当てます。

しかしこれはあくまでもカメラが持っている色情報であり、人間が脳内で認識している色情報とズレが生じることが多々あります。

このズレもまた、見たままの景色を写真に収めるのが難しい要因の一つとなっているのです。

記憶色も人それぞれで、同じ景色を見ていても異なります。

光の捉え方の違い

カメラと人間は光の捉え方が異なります。

カメラのシャッターを開けている間にイメージセンサーへ届いた光は線(光跡)として記録されます。

特に花火なんかはその最たる例で、まさしく光跡を捉えることで写真にしています。

その一方で人間は光を点で捉えるため、カメラのように光跡を捉えることは極めて困難です。

花火や夜景を実際に見て「写真となんか違うぞ?!」と感じるのも、カメラと人間で光の捉え方が違うがゆえに起こるのです。

まとめ

写真で見たままの景色が撮れないのはいったいなぜなのか…それはカメラと人間とのあいだにある細かな違いが大きな要因となります。

カメラは人間工学に基づいて作られていますが、厳密にイコールではありません。

ですので、写真と見た目が違うというのはある意味では当たり前のことなんだなーということを、頭の片隅にでも置いといていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火をながめながら撮影しています。
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