写真撮影

2台以上のカメラで花火を撮影するには?そのメリットと具体的な方法を解説

おーわ
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花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

花火大会の会場などにおいて、2台以上のカメラを使って撮影している様子を見かけたことがある方も多いかと思います。

ぱっと見で敷居が高そうなイメージがありますが、実際のところ複数台のカメラでの花火撮影にはどのようなメリットがあり、どんな機材を使えば実現できるのでしょうか。

本記事では複数台のカメラで花火を撮影するメリットや方法について、実際の経験も踏まえながら紐解いていきます。

2台以上のカメラで花火を撮影するメリット

複数台のカメラを使って花火を撮影するメリットとして、以下の2点が挙げられます。

  • 複数の構図や画角で撮影できる
  • 静止画と動画の両方を記録できる

複数の構図や画角を設けたり、静止画と動画を同時に記録できたりと、花火の魅力を伝える幅がぐっと広げられます。

複数の構図や画角で撮影できる

複数台のカメラで花火を撮影する一つ目のメリットとして、複数の構図や画角で撮影できる点が挙げられます。

主な使い分けとしてはざっくり以下の2点。

  • 縦構図と横構図に分けて撮影する
  • 画角を変えて撮影する

花火大会によっては1つのプログラム(もしくは1つの大会)の中で縦構図が適したシーン、横構図に適したシーンの両方が出てくる場合があります。

Webメディア(SNS、ブログなど)に掲載するぐらいであればレタッチ(トリミング)で対応できなくもないですが、フォトコンテストなどで印刷が求められる場合は画素数が不足する可能性があります。

また複数の画角を用意し、1台で花火の全容を、もう1台で特定箇所をピックアップして撮影するなんてこともできます。

複数の構図や画角を用意することで写真の品質を維持しつつ、花火の魅力を伝える幅がグッと広げられます。

写真と動画を両方記録できる

複数台のカメラで花火を撮影する二つ目のメリットとして、写真と動画の両方を記録できる点が挙げられます。

昨今の花火大会では時差式発光(イルミネーションのように光る花火)が多く見られますが、写真にするとまだら模様になってしまいます。

一方、動画であれば点滅の遷移を含めて記録できます。

静止画をメインにしつつ動画も同時に記録することで、花火の魅力をより的確に伝えやすくなります。

2台以上のカメラで花火を撮影する方法

複数台のカメラで花火を撮影する主な方法として、以下の5つが挙げられます。

  • 三脚を複数台用意する
  • プレートを併用する
  • クランプを併用する
  • アームを併用する
  • アクセサリーシューに雲台を取り付ける

いずれも一長一短ありますので、ご自身の交通手段や予算などに応じて検討してみてください。

三脚を複数台用意する

分かりやすいものとして、三脚を複数台用意する方法が挙げられます。

本方法のメリットとデメリットはざっくり以下の通り。

  • 安定感が得やすい
  • サブ機に大きめの機材を採用できる
  • 持ち運びがしんどい

個別にカメラを搭載できるがゆえ安定感は増す一方、機材の総重量が大きく増すのが辛いところです。

大きめの撮影機材を複数台(例:一眼カメラ×2台)使いつつ、最大限の安定感を得たい方にオススメです。

プレート(鉄ちゃんバー)を併用する

次に紹介するのが、プレートを併用する方法です。

本方法のメリットとデメリットはざっくり以下の通り。

  • サブ機に大きめの機材を採用できる
  • 機材をある程度コンパクトにまとめられる
  • 三脚の性能によっては安定感を損ねる可能性がある

先に紹介した三脚を複数台用意する方法と比べ、機材をある程度集約できるので持ち運びの負担が減る傾向にあります。

ただし、一台の三脚に複数のカメラを載せるがゆえ、三脚の性能(特に耐荷重やパイプ径)が不足していると安定感を損なうリスクがあります。

大きめの撮影機材を複数台(例:一眼カメラ×2台)使いつつ、機材全体をある程度集約したい方にオススメです。

鉄道撮影でよく用いられることから、巷では「鉄ちゃんバー」とも呼ばれています。

クランプを併用する

続いて紹介するのが、三脚にクランプを取り付けて複数台のカメラを搭載する方法です。

本方法のメリットとデメリットはざっくり以下の通り。

  • 持ち運びがしやすい
  • サブ機には小型カメラが適している
  • アルミ製の三脚でのみ利用できる

サブカメラにスマートフォンやGoProといった小型の機材を使用する場合に適した方法で、三脚に挟むだけでサブカメラを設置できるお手軽さが魅力です。

先に紹介した三脚やプレートと比べて機材をコンパクトにまとめられるのが嬉しいポイントです。

なお、横方向の力に弱いカーボン製の三脚では使えない点にはご注意を。(クランプの挟み込む力によって三脚が割れる可能性があります)

アームを併用する

先のクランプを取り付ける方法に類似したものとして、アームを併用する方法があります。

本方法のメリットとデメリットはざっくり以下の通り。

  • 持ち運びがしやすい
  • サブ機には小型カメラが適している
  • 特定の三脚のみ対応している

先で紹介したクランプを使用した方法と同じく、サブカメラにスマートフォンやGoProといった小型の機材を使用する場合に適しています。

クランプを使用した方法と異なり、本方式はカーボン三脚でも採用できるのが嬉しいところです。

ただし、アームの取り付けに対応しているのは一部の三脚(Manfrottoやleofotoなど)のみで、すべての三脚で使えるわけではない点には注意が必要です。

アクセサリーシューに小型雲台を取り付ける

最後に紹介するのがカメラのアクセサリーシューに小型雲台を取り付ける方法です。

本方法のメリットとデメリットはざっくり以下の通り。

  • 持ち運びがしやすい
  • サブ機には小型カメラが適している
  • メインカメラの構成次第では使いにくい場合がある

こちらもクランプやアームを併用する方法と同じく、サブカメラにスマートフォンなどの小型カメラを据える場合に適しています。

本記事で紹介する方法の中では最も敷居が低く、ほぼすべての一眼カメラに取り付けられるかつ機材重量を抑えられるのが嬉しいところです。

ただし、使用するフィルターやメインカメラの構図次第では使いにくい場合がありますので、その点はご注意を。

アクセサリーシューは一般的にクリップオンストロボの装着などに使用されます。

電子接点を持つものはホットシュー、そうでないものはコールドシューと呼ばれます。

2台以上のカメラを用いた花火撮影はやっぱり難しい?

さて、ここまで2台以上のカメラで花火撮影をするメリットと具体的な方法について紹介してまいりましたが、実際のところやっぱり難しいものなのでしょうか?

このあたりは個人の主観になってしまいますが、経験則からいくとざっくり以下のような感想でしょうか。

  • 写真撮影を複数台のカメラで行うのは敷居が高い
  • 写真撮影と動画撮影ならば割と敷居が低い

カメラの台数が増えれば増えるほど、撮影中の構図の微調整などに手間がかかり、肝心なシーンを撮り逃すリスクが高まります。

さらに、写真撮影を複数台で行う場合はリモコンを複数操作する必要が出てくるため、花火を楽しむ余裕がなくなりがちなのも辛いところです。

一方で写真撮影と動画撮影で組む場合、後者をほったらかしにすると幾分敷居が下げられるかなと思います。(最初のセッティングがかなり肝心になってきますが)

いずれにしても花火撮影に慣れないうちは1台での撮影にとどめていただき、慣れてきたところで台数を増やしていただくのが個人的によろしいかなと思います。

まとめ

本記事では複数台のカメラで花火を撮影するメリットと具体的な方法を紹介してまいりました。

メリットとしてはざっくり以下の2点が挙げられます。

  • 複数の構図や画角に対応できる
  • 静止画と動画の両方を記録できる

構成方法については5つあり、それぞれ以下のような機材の組み合わせに適しています。

三脚を複数台用意する 大きめの撮影機材を複数使用する場合に有効。もっとも高い安定感が得られるが、機材全体の重量が大きくなる傾向にある。
プレートを併用する 大きめの撮影機材を複数使用する場合に有効。三脚を複数台用意するよりも機材重量を抑えられるが、三脚側に十分な性能がないと安定感を損なうことも。
クランプを併用する 一眼カメラ+小型カメラの構成を取る場合に有効。カーボン三脚では利用不可。
アームを併用する 一眼カメラ+小型カメラの構成を取る場合に有効。カーボン三脚でも利用可能だが、対応した製品が限られる。
ホットシューに雲台を取り付ける 一眼カメラ+小型カメラの構成を取る場合に有効。導入の敷居が低いが、メインカメラの構成によっては使いづらいことも。

花火の魅力を伝える幅が広がりますので、ご自身のスキルや撮影環境に合った方法を取り入れていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

この記事を書いた人
おーわ
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花火系散歩屋
花火系散歩屋。関東地方を中心に年間20〜50回の花火を観覧・撮影しながら、各種メディア(SNS、ブログ)を通じて花火の様子をお届けしています。
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