撮影機材の選び方

おすすめはどれ?花火撮影に適したNDフィルターの選び方

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

花火写真の撮影で最も厄介となる白飛びを避けるための方法として、NDフィルターを併用する方法が挙げられます。

ところがNDフィルターは種類も多く、花火撮影に適したNDフィルターははどれを選んで良いか分からないという方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は花火撮影に適したNDフィルターの選び方についてまとめてみました。

花火撮影におすすめなNDフィルターは?

ところで、ひとくちにNDフィルターといっても種類がさまざまあるわけですが、花火撮影にはどんなNDフィルターがおすすめなのでしょうか?

ざっくりとまとめると次の通りとなります。

  • 濃度はND8(ベース感度が100の場合)もしくはND16(ISO200の場合)
  • 花火メインなら全周タイプのNDフィルター
  • 観覧席や夜景などの副題込みならハーフNDフィルター

もう少し詳しく紐解いていきます。

濃度はND8もしくはND16

まず、濃度についてはND8もしくはND16のいずれかがおすすめです。

花火写真における適正露出は絞りがF8.0、ISO100の場合でシャッタースピード5秒程度が目安となります。

適正露出の花火写真の例(F8.0、SS5.5秒、ISO100)適正露出の花火写真の例(F8.0、SS5.5秒、ISO100)

これはあくまでも経験則に基づく個人的な所感であり、花火の種類や大きさによっても異なります。

ところが、実際には花火が打ち上がってから消えるまでをワンセットで撮影することになるため、シャッタースピードには大きなばらつきが生じます。

以下は僕自身が2010年から約8年間で撮影した花火写真のシャッタースピードをまとめた表になります。(ミスショットも含む)

シャッタースピード 枚数
5秒未満 593枚
5秒以上10秒未満 1208枚
10秒以上15秒未満 887枚
15秒以上20秒未満 454枚
20秒以上25秒未満 193枚
25秒以上30秒未満 104枚
30秒以上 156枚

先ほど花火写真における適正露出は絞りがF8.0、ISO100でシャッタースピードが5秒とお伝えしましたが、実際の撮影ではシャッタースピードが5〜20秒程度に集中していることが分かります。

絞りとISO感度が同じ状態でシャッタースピードが5〜20秒の範囲になるということは、最大で約2段分(2EV)の差が生じることになります。

※段数について詳しくはstudio9さんの記事が分かりやすいので参考にしてみてください

Link:カメラの”○○段”、”××EV”を簡単解説!始めから丁寧に紹介するよ! – studio9

2段分も明るくなってしまうと、写真が白飛びするリスクが高まってしまいます。

露出が2段分明るくなったの花火写真の例(F8.0、SS5.5秒、ISO100、+2EV)

花火写真に限ったことではありませんが、ひとたび白飛びしてしまうとレタッチでの復元も困難になってしまいます。

さて、先ほども触れたように花火写真を撮影する際のシャッタースピードは5~20秒と最大で2段分の幅があります。

白飛びを防ぐためには最低でも2段分の減光ができるNDフィルター(ND4)を使うのが望ましいという計算になります。

ただし、上記の例で示したのは標準的な明るさの花火の場合であり、近年よく見る中間色の花火やクライマックスで打ち上がる銀冠ではND4フィルターでも白飛びするケースが多々あります。

そのような状況を鑑みると、花火写真の撮影にはND8もしくはND16の使用が適していると個人的には考えています。

さて、ND8にするかND16にするかの判断ポイントについてですが、これについてはカメラのベース感度が大きなポイントとなってきます。

ベース感度 最適な濃度
ISO100以下 ND8
ISO200 ND16

デジタル一眼カメラのベース感度はおおよそISO100もしくはISO200の製品が一般的ですが、ISO200の場合はISO100のカメラに比べて+1EVされた状態となります。

そのため、ベース感度がISO200のカメラをお使いの方はND16を使用するとベース感度がISO100でND8フィルターを使用したときと同等の減光効果を得られます。

※デジタルカメラのベース感度については以下の記事も参考にしてみてください

デジタルカメラにおける3つのISO感度(基準、常用、拡張)の違い皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。 写真や動画の露出(明るさ)を決める要素としてISO感度があります。...

花火がメインの場合は全周タイプのNDフィルター

花火そのものを主題とする場合には全周タイプのNDフィルターがおすすめです。

広角寄りのレンズを使用する場合は写真の四隅付近に黒い影(ケラレ)が出てしまう場合がありますので、ワイドタイプのNDフィルターを選ぶようにしましょう。

一部の超広角レンズやフィルター径が極端に大きいレンズの場合は、専用のホルダーと角型NDフィルターが利用できる場合があります。

副題込みの場合はハーフNDフィルター

観客や街並みなど、花火写真の中に副題が入る場合はハーフNDフィルターの利用がおすすめです。

全周タイプのNDフィルターは写真全体の明るさを抑えるため、観客や街並みを含めた場合は黒つぶれしてしまう可能性が出てきます。

暗くなった部分はレタッチで持ち上げて対処することはできますが、花火写真の撮り方講座 第7回でも書いたように、あまりシャドウ部分を持ち上げすぎるとノイズが乗っかる原因ともなってしまいます。

ハーフNDフィルターを使用することで主題である花火の部分のみ明るさを抑えつつ、副題部分の黒つぶれを防ぐことができるようになります。

ちなみにハーフNDフィルターにはねじ込み式のフィルターと角型フィルターの二種類がありますが、シーンに応じて減光効果のかかる範囲を微調整しやすい後者が個人的におすすめです。

なお、角型フィルターを使用する場合は専用もしくは汎用型のホルダーが別途必要になります。

まとめ

花火写真の撮影で白飛びを抑えるのに適したNDフィルターは以下の通りとなります。

  • 基本的にはND8 or ND16フィルターがおすすめ
  • 最低ISO感度やイメージセンサーが小さいカメラをお使いの場合はND8フィルターが推奨
  • 花火以外に観客や街並みなどの副題が入る場合はハーフNDフィルターがおすすめ

本記事が花火撮影用のNDフィルターを購入する際の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

ABOUT ME
おーわ(Hirokazu Shibuya)
埼玉県を拠点に写真を撮っています。 写真やカメラのことよりも、なぜかSDカードや写真データのバックアップといった分野に詳しいのは内緒の話ですw
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